種子散布(吹付)工

植生による法面保護工の1つで、種子や肥料などを混合し、
圧縮空気により法面に吹付ける工法です。
吹付後、種子が発芽、発育し、法面を保護します。

高所や勾配のある法面にも摘用でき、広範囲面積の施工ができ、
法面緑化の中で、最も簡易で経済的な工法です。

種子、高度化成肥料、木質繊維(ファイバー)、水、接着剤等をタンクに投入し攪拌し、
圧縮空気を併用した吹付車でホースをのばし、均一に吹付けます。
種子の配合は、土壌 土質 風土 気候などを考慮し決定します。

種子散布(吹付)工 事例

法面工事 種子散布(吹付)工 法面工事 種子散布(吹付)工

種子散布(吹付)工 詳細情報

法面工事 種子散布(吹付)工

• 代表的な種子

・トールフェスク
・クリーピングレッドフェスク
・ホワイトクローバー
・バミューダグラスなど


施工方法 主にトラック搭載型のハイドロシーダーと呼ばれる吹付機械を使用して、
多量の用水を加えた低粘度スラリー状の材料を厚さ1cm未満に散布する。
材料 基材 木質繊維(ファイバー)
浸食防止剤
又は接合剤
粘着剤、被膜材、高分子系樹脂
種子 草本類
肥料 高度化成肥料
補助材料 むしろ、繊維網(積雪寒冷地で使用)
適用
条件
耐降雨強度 10mm/hr程度
期間 1〜2ヶ月程度 ※導入した植物が発芽・生育するまでを想定
地質 主に土砂(土壌硬度23mm以下)の盛土法面に用いる。
勾配 1:10より緩勾配
※地質、気象、使用植物、浸食防止剤により適用範囲は多少の差異が発生
備考 ・一般には、材料に色粉を混入して、均一な散布の目安とする。
・除伐・追肥が必要な場合がある。
・緑化目標が草地型の場合では、定期的な草刈りが必要となる。
・乾燥対策として表面被覆養生が必要な場合では、むしろ張り等を併用することがある。


PAGE TOP